大平山〜馬場の平
伊東駅で観光パンフレットをもらい、靴ひもをしっかり絞め、着るものの調整をした後スタートの起点となる螢で有名な丸山公園まで移動する。公園のソメイヨシノは終わっていたがノースポールの白い花が我々を迎えてくれた。駐車場もある立派に整備された公園だ。此所を起点とした一帯が健康回復公園として整備されていて大平山(おおびらやま)尾根コースを今日は歩く。
9時、準備体操後参加者16人は一歩一歩ゆっくりと歩き出す。公園内の道は階段。いつの間にか落ち葉の踏み固められた腐葉土の登山道にと変わる。家族連れで気楽に登れるコースにしては結構急な登りが続く。雑木林の木々の間からは山腹のいたる所で咲く山桜が奇麗に見える。
直接陽が当たるでもなく木漏れ日とソヨと吹く風が気持ちよい。途中見事に満開の山桜の巨木が我々の目の前に現れ感激する。さらに進むとユウカリの木が何本もある。何時しかヒノキ林になり、突然現れた案内標識には江戸城に運ばれた採石場跡の説明が有る。よくもこんな奥の方から運んだものだと感心する。鳥の声も聞こえてくる。
途中小休止を一度しただけで10時20分には頂上の大平山(577.7メートル)に到着。適度な広さの頂上は木漏れ日が差し込み家族連れがお弁当を広げるには丁度よい。伊東市街の一部が霞んで見えている。直ぐ下には芝生が張られ立派に整備された公園が有るようで林道を通って車で来る事が出来る様だ。一本立ててすぐ出発。
ここからは広い尾根がユルユルと下ったり登ったりしながら進む。両脇は沢山の種類の山桜のオンパレードで名札も付いている。しかし残念な事にまだつぼみ、時々気の早いのがチョット咲いている。満開の時はトンネルになりそうだ。花が無い分同行の女性メンバーはお喋りの花が満開。
ルンルンと楽しみながら歩くと渓谷コース分岐に出る。足に自信のない人や時間のない人は此所を下れば丸山公園まで一気に戻る事が出来る。途中名もないピークで軽く食事。
ここから一挙に下る。四辻と書かれた小さな標識通過11時20分。さらに急な下りが有ったと思ったらすぐ広く緩い尾根に。相変わらずヒノキの林が続く。突然ヤセ尾根。登山道が崩れたらしく巻き道が出来ていた。柏峠11時40分、送電線鉄塔下を通過して少し歩くと林道に出た。突然目に付く産業廃棄物と家電製品。ブツブツ文句を言いながら歩くと 馬場の平 に到着12時05分。
ここには柏嶺の標識があるのですが帰宅してよくよく調べると柏峠を含むこの辺り一帯を柏嶺と呼ぶようで,さらに馬場の平は三箇所に分かれそのどれもが芝生に覆われているなだらかな丘になっていて360度の展望が楽しめるようだ。我々が大休止したのはその一つのようです。しかしそこは事前の情報通りなだらかな丘で芝生に覆われている。山桜がきれいに咲いている。伊東の町と港、小室山、正面には初島が見える。しかし今日は昨日の黄砂の影響からかハッキリしない。しっかり昼食時間を取り芝生に寝そべって体で幸せを感じ取る。12時50分出発。林道はすぐ舗装道路に変わる。別荘地の脇をひたすら歩き伊東の町に入る。帰宅後調べて解った事は馬場の平からは自然林と草原が交互に続く尾根道が有ったはずでこれは大きな失敗だった。
伊東の大東館に到着1時50分。ここの温泉(700円)で一風呂浴びて伊東駅3時43分発に乗る。静岡5時29分着。
途中首が取れてしまった石像があり気になってしかたがなかった。調べたら次のような伝説が有った。
『お乳女(おちいじょ)観音』と言い、出産まもなく母を亡くした乳児の為に大見村の女性が柏峠を越え毎日乳を与えに伊東まで通っていた。有る雪の降る晩、乳を与えた後、家人が止めるのも聞かず帰った乳女は雪深いこの辺りで力尽き亡くなったと伝えられているのだそうです。
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