梢月庵
【梢月庵】は昼前後に箱根に居れば必ず寄るお気に入りの蕎麦屋です。
湖尻から湿生花園方面に向かいススキの名所手前の信号機のさらに手前200m程の左側にあります。看板は殆ど目に付きません。うっかりすると通り越してしまいます。
(前号ブログ末尾の写真で凡その位置を確認して下さい。しかし、カーナビに連れて行ってもらうのが一番です)
店構えはこんな感じです。道路に面して駐車場があります。看板も1センチたりとて道路に出ていませんので非常に分かり難いです。林の中に隠れたように建っています。
回り込んで左側から店に入ります。
店内はこんな感じでゆったりと座れる6人掛けの木で作ったテーブル席が5席です。木々の間から入り込む光が柔らかでとても落ち着いて座れます。
僕はお決まりの二段もり。妻は鴨せいろです。細めで綺麗に切られています。喉ごしはつるっとした感じです。今回は時間がずれたのでお客さんが居ない時に食べる事が出来ました。こんな事は初めてです。
店の看板オバーチャンは愛想は有りません。「いらっしゃいませ」も極たまにしか言いません。注文しても黙ってコックリとうなずくだけです。しかしとても頭の切れる人です。代金とお釣りを一瞬にして計算するのには何時も驚きます。たまに出てくる娘はもっと愛想がありません。
そのオバーチャンとじっくり話す事が出来ました。
時節柄お客さんが減って困っているそうです。看板を目立つようにしたくても国立公園内なので厳しい規制があって今の大きさが限界。のぼり旗を立てる事も出来ないのだそうです。
息子さんが脱サラでこの地に店を構え家族でやっている事、拘りの蕎麦と拘って造るツユ(僕に言わせるともうチョット濃い方が良いと思う)の話から始まって、買い物や病院など日常の生活は小田原まで行かなければ成らず不便な事。箱根は企業の山荘が無くなって訪れる人が大きく減った事、家族や亡くなったご主人の事、さらに家系の事など話は尽きませんでした。
90歳と聞いてびっくりしました。耳も全く遠くなっていません。
今も綺麗ですが若い時は美人画のモデルのようだったと思います。
何時までも元気で店に出てもらいたいと思います。
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