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2007/09/13

尾瀬と至仏山 至仏山編

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 山の朝は早い。天気は良さそうだ。
今日は【至仏山】に登ります。

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6時朝食。足が痛み、鳩待峠まで一人で戻ると言いだしたメンバーをみんなで助けるからと励まし、速い人は2時間半、普通に登って3時間、そこを4時間で登るから何も心配する事はないとリーダーの有難い挨拶を聞いて 出発だ〜!
昨日とうって変わった静かな山の鼻を通り、【尾瀬植物見本園】を右に見ながら目の前にそびえる至仏山に続く木道を歩く。登山口で登山者名簿を提出。
樹林帯の中も木道が整備され,次第に高度を稼ぐ。
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辺りが開けてくると蛇紋岩の滑りやすい岩が露出するゴロゴロした道になる。
尾瀬ヶ原から吹いてくる風を背中に受けて気持ちが良い。
リンドウやツリガネソウの仲間が咲いている。
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道はいよいよ険しく階段やクサリ場が続く。足腰弱い先頭集団はかなり手こずっているらしく後ろのメンバーは10歩登って小休止状態が続く。そんな中での話「山の名前の通り頂上を極めると仏に成れるんだとよ!しっかりザンゲして登ってよ!」「エ!俺なんて頂上までに全部ザンゲできね〜よ!ロッコンショージョーザーンゲザンゲ」
この頃から下山者ともすれ違うようになった。
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振り返ると尾瀬ヶ原が逆光に光り、燧ヶ岳も見えて居るではないか! 感激!
やがて高天ガ原展望台付近では岩の間にハイマツが絡み高山の様相と化す。
高山植物の代表【チングルマ】の咲き終わりや、さらには何と【ウスユキソウ(エーデルワイスの仲間)】が咲いている。
ヾ(^v^)k 嬉しい!
この二つの花を見つけた時、何とタイミングの悪い事か、カメラがErrorに成っている事に気づく。うわ〜ショック!(;.;)
道は稜線の南東を回るように続き、やがて
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【至仏山 2,228.1m】の山頂に到着。
丁度4時間かかりました。
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蛇紋岩がむき出し、周りは背の低い熊笹が絡むハイマツに囲まれ、尾瀬の展望台の名にふさわしい360°見渡せる山頂です。谷川連峰は隠れて見えませんでした。
ロッジで作ってもらった梅干し入りのオムスビとキュウリの漬け物。こんな単純なものでも美味いんです これが。(^・^)
勿論此所であと数枚は撮れるようにカメラの応急修理。
3千m級の稜線を思わせる気が抜けない岩場の道をしばらく下ると前方に
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【小至仏山2,162m】全容が見えてきます。小さな子供まで含めてラッシュアワーですれ違います。さすが東京都心に近い100名山の一つ。
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小至仏山の標識をタッチしてさらに下ると左側はお花畑、しかし一歩間違えば転落する。そこには自然観察員が立って登山者の動向を見守る。その先に
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尾瀬ヶ原と燧ヶ岳が見えます。上から見ると少し色付き、草紅葉が始まっている様子が解ります。この辺りで見納めになります、納得するまで見ましょう。
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さらに進むと湿原があります。こんな高い所に?と思います。険しかった道も何時しか針葉樹林帯の中を進みやがて雑木林に囲まれた【オヤマ沢田代】地点に。此所は至仏山唯一の水場が有り水の補給。
一挙に鳩待峠の駐車場に下りました。
時間は掛かりましたが一人もへこたれる事なく下山でき、喜びを分かち合えたのは最高の幸せです。

花編につづく

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