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2011/08/12

八ヶ岳に登った その2

 寝たのか寝ないのかよく解らない3:30AM、目覚ましが鳴る。赤岳頂上でご来光を見る人は起床の時間だ。外を見るとガスで何も見えない。登頂はしないので朝食までそのまま横になった。Img_9471
朝飯前にカメラを持って出てみると何と赤岳が丸見えだ。シマッタ行けば良かったと思っても後の祭り。聞けばご来光は見られなかったが見られる景色が順々に変わり楽しめたという。それは良かった!!(この日の山頂で撮った集合写真がホテルのホームページに載っている)
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さて、朝ご飯もバイキング。少食ですからこれで充分。食後ポカリを1本買った。500円だった。
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今日も体操後出発。みんな元気だ。昨日とファッションを変えた人も居る。オシャレだね。登山が楽しくなる。
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地蔵尾根分岐を通過。その先に見えたのは・・・・
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神秘の世界に入って行くような横岳に通じる道が続く。しかし現実は厳しい。
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早速出て来た梯子。
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順番待ちの間振り向けば赤岳山頂と昨夜泊まった展望荘が見えた。
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梯子が終われば次は鎖場と気をゆるめる暇はない。濡れた岩で滑らないように細心の注意を払う。
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引率者が先回りし要所要所をホローし安全を確保し“蟹の横ばい”が続く。ガスで下が見えないから怖さはないが滑ったら真っ逆さまだ。
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横岳中心を一帯とした辺りに「キバナシャクナゲ」があるはずで注意して見ていたのですがハッキリしません。もしかするとこれがそうかも知れません。
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横岳奥の院と呼ばれるピークに到達。便宜上此所を横岳としている程広い範囲にピークが幾つも有ると説明を受ける。
此所を無事通過すれば花園が待って居るはずだ。
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大変珍しい「シロバナコマクサ」を見つけた。
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見渡す限りコマクサの大群落だ。鹿の被害にも遭わず良くこれだけ残っていると思う。
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高山植物の女王に相応しい花です。
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硫黄岳山荘に到着。食事タイムを取る。
引率責任者(由井)の名前を取り何時しか誰言うと無く“チームユイ”と言い出した。それ程みんなが纏まっているのだ。
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昨夜展望荘で注文した弁当(1,000円)です。稲荷寿司3ヶ・鶏の唐揚げ2ヶ・和菓子2ヶが入っていた。入れ物も洒落ていますが美味かった。
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突然ガスが切れ青空が出た。
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硫黄岳に向けて出発。
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振り向いて花園方面を見る。
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前方に緩くなだらかな山が見えてきたと思ったら硫黄岳山頂だった。証拠写真をみんなで撮り合った。
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夏沢峠までは本格的に降りだした雨の中を黙々と下った。
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うんざりするほど歩いて居ると景色も一変した。そして硫黄のにおいが漂ってきた。
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登山道のほんの30m程下に白濁した温泉が有った。あれぞまさしく目指している温泉だ。
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小さな標識を入って行くと
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「雲上の湯」が有る。標高2,150mに有るこの温泉は露天風呂としては日本一高い所にあるそうで天気が良ければ硫黄岳を眺めながら入浴出来る。混浴で勇気ある女性は浴衣や水着を着て入る人が居ると聞いた。勿論裸で入っても良い。しかし一緒に入っている男性は素っ裸であるからその覚悟も必要だ。
今回参加者の殆どが入るのかと思って居たら「(゜゜;)エエッ俺一人だけ?」その後増えて男3人で入る。お尻のあたりからポコポコとお湯が湧き出てくる。勿論底は砂と砂利。酸が強くピリッと来る。強い硫黄の臭いは温泉らしくて良い。
通りがかった三人の女性登山者が上から見ていた。別荘オーナーがやおら彼女達に向かって立ち上がって手を振った。
大騒ぎして立ち去った。

脱いだ汗まみれの服、それが雨と温泉とが一緒になってタオルで体を拭いてから着たものの衣服はビショビショです。
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5分ほど下ると温泉を管理している山荘があって自己申告(事後申告)し600円払う。露天は入らないという人には内湯もある。料金は少し高いらしい。
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取り囲んで何をしているのかと思ったら参加者に振る舞うラーメンを作ってくれていた。材料と器。それにバーナーも全て昨日から担いていたのだ。イヤイヤご苦労様。
美味かった~。

一心地付いたので出発する。しかし、ここからが長かった。広くて歩きやすい道ですが変化がまったく無く面白くない道だ。
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途中「ヒカリゴケ」が有るというので注意して探しながら歩いた。苔に覆い尽くされたような地形のポッカリと開いた穴の奥にそれを見つけた。蛍光グリーンに輝く色が不気味というか神秘だ。絶滅危惧種だそうだ。
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ゲートの直ぐ先にホテルの四輪駆動車が待っていて我々の荷物を積んでくれるという。アリガタヤアリガタヤ。
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さらに下って駐車場に到着。長い道のりだった。
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此所では氷の中にビールと午後の紅茶が有り好きに選んで飲んだ。
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バスに乗り八ヶ岳高原ロッジに戻り解散する。皆さんお世話に成りました。一般参加者も別荘オーナーも皆さん良い人ばかりでとても楽しい山行でした。ワンダーホーゲルには無い山の楽しみ方を教えてもらいました。別荘オーナー達は横の繋がりが有るらしく皆さんとても親密で羨ましかった。僕の持っている所は横の繋がりがまったく無くその差は大きい。
天狗岳のプランが出たら是非参加したいと心待ちに思って居るこの頃です。
直帰するつもりでしたが途中居眠り運転しそうで急遽清里で一泊して帰りました。

参考タイム 
赤岳展望荘出発7:00→横岳山頂8:20→硫黄岳山荘9:25 休憩後出発9:43→硫黄岳山頂→10:04夏沢峠10:59→雲上の湯11:58(入浴)→本沢温泉12:28 休憩後出発1:05→ヒカリゴケ1:55→ゲート2:13→林道出合い(駐車場)2:47バス乗車で八ヶ岳高原ロッジ4:20

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コメント

よし坊様、こんにちは。
ホテルのHP拝見させていただきました。皆さんとても良い表情をされてますね。
その中でも一番優しく素敵な笑顔をなさっておられる方がよし坊様ですね。^^
横岳に通じる道、ガスが漂いとても神秘的です。
そして、花の名前に詳しくない私にもコマクサは分りました。私もこの目で見てみたい花のひとつです。
日本一高いところにある露天風呂、さぞや気持が良かったのでしょうね。
入ってみたいですが、登山しなければ無理ですね、、、、、残念です。
雨にも降られたようでしたが、素晴しい登山であったことが良くわかります。
登山をしない私にも充分楽しめるブログでした。^^

こんばんは!!!

『体力も経験も要らない、気力だけあれば』 というツアーだそうですがどう拝見してもそのすべてが必要に思える山行きですね。よし坊さんの若さに脱帽です(^o^)

コマクサの群落が見事ですね。以前、池の平湿原のガレ場で見ましたがその比ではありません。すごい!!!

それから本沢温泉はよく秘湯や山の本で見ますが今回よし坊さんが入ってこられたとは何とも羨ましい限りです。私も常々男に生まれて一度は入ってみたいと思っていた温泉です。本当の野天ですもんね。

写真八枚目の最後尾の白髪のおじ様、夜中に酔っ払って鼻歌を歌いながら帰ってくる隣のお父さんによく似てるんですけど~~~~~~~~そんな訳ないか(^o^)(^o^)(^o^)

 おぉ~!赤岳!
 八ヶ岳はいろいろなコース取りができるので悩ましいですが、
 エッセンスがぎゅっと詰まったいいコースですね~。

 私は日帰りで地蔵尾根を登り、中岳を往復して文三郎道を下りました。
 7月の連休のさ中に、とても頂上小屋には泊まれません。
 小屋からはみ出してしまいます。

 本沢温泉、野天風呂、なつかしいですね~。
 山仲間とわいわいがやがや泊まりましたっけ。

 それにしてもめまぐるしいお天気でしたね。
 ひどい降りではなくてなによりでした。
 天狗岳もですけど、阿弥陀岳とか、八ヶ岳の別の峰に登りたくなってきませんか?
 鎖あり、はしごありの本格登山のお写真拝見していると胸が躍ります。
 また登りたくなってきました。

ニャン様
遅くなってしまい申し訳御座いませんでした。一週間夏休みしておりました。
ホームページ掲載の写真に私は載っておりませんです、、、こんな天気なら行けばよかったと悔やまれます。
他にも花は沢山咲いていたのですが近寄る事が出来なくてあきらめました。
泊まった展望荘の周りもお花畑が広がっています。
苦労して登った登山者だけがみる事が出来るご褒美ですから。
温泉、参加の女性達の多くは露天でなく内湯に入ったようですよ。泉質は同じでしょうからそれはそれで良かったのではないでしょうか。
登りは二時間半、是非挑戦してください。泊まる事も出来ますから。

ごくらくとんぼ様
何時取っても良い夏休みですが家でグテグテしておりました。
大きな声じゃ言えませんが体力なくてへばっちゃっても荷物は分けて持ってもらえそうな雰囲気でしたよ。此所だけの話です、、、
スニーカーの人もいました。
コマクサの群落はすごかったですね!歩いている両脇があの写真のような感じに広がっていました。
雲上の湯はよくぞ男に生まれけりでした。○○○の土産が一つ増えました。
あのおじさんは別荘オーナーの一人で最高齢者でした。

うつきよう様
遅くなってしまい申し訳御座いませんでした。
頂上小屋は小さいですね。御指摘の通りすぐはみ出しちゃいます。山小屋は断る事が出来ないしどうするんでしょうか?
聞くところによると中岳は一歩引いて八ッ連山をみる事が出来展望がいいんだそうですね。
以前のブログで書いているのですが東天狗を目指したのですが頂上直下で引き返した悔しい思い出があります。再挑戦を虎視眈々と狙っております。

よし坊さん、ご無沙汰ですぅ^^

まずは色々とお疲れ様でした。
これからも宜しくお願い致します。

八ヶ岳・・山歩き楽しいかも~~と思ったキッカケが私の場合「赤岳」だったかもです。
県界尾根から登った時の鎖場が気に入った事や下りが楽しかったことが、その後の山歩きに関係したような気がします。

私達は日帰りオンリーですが、山の中で泊ることによって得られる風景や出来事を他の方々の報告を読むことで楽しんでいます。

また色々と教えて下さいね(*^.^*)

ピカリさん今日は。
3千m級の楽しさは鎖場なのかも知れませんね。でも最近はつまずいて転落するんではないかと思うのが先になりました。
何時も羨ましく思うのは花の名前にメチャクチャ詳しい事。きっと楽しみが10倍になる事でしょう。せめて足下付近に近づきたいと思います。
10月はテクモグで伊豆の可能性がありますよ〜。

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