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2013/08/16

世界一美しい尾根歩き 3

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 目の前に荒々しくそびえるコロンビア山脈の山々。
※拡大できます

本文中の小さな写真もクリックすると550ピクセルに拡大します
入山二日目、今日はサンライズ小屋をベースに周りのピーク三ヶ所を登坂する。

 

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 日の出を見ようと思って居ましたが寝坊してしまい慌てて駆けつけた時には日の出の後。
しかし幸いな事に日の出直後に雲に隠れ再び雲の上に出た所が写真に撮れた。
三つの小屋の内此所が日の出を見るベスト環境と聞いていた。

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振り向けば朝日に照らされ真っ黄色に染まった木々が神々しい程に輝いていた。

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小屋ではシェフのアイザック君が朝食の準備をしている。
そして早くも何時でも飲めるようにコーヒーとソフトドリンクが用意されていた。

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朝食の準備が出来た。
フルーツです。

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盛った上からヨーグルトをタップリ掛ける。自分のお腹と相談しながら適量を盛る。

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朝食のメインはこれ。
大好きな焼いたベーコンが出てきた。嬉しい!!!

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次は昼飯作り。野菜の中にはセロリもある。
他には行動食用にクッキーやフルーツも置いてある。いくら持って行ってもかまわない。しかし背負って歩くのは自分。

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各自日焼け止めや虫除け薬をタップリ塗り準備運動をしツアーリーダーの出発合図を待つ。

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歩き始めは周りに樹もあり陽向にはお花畑。咲き終わった花の綿毛が逆光線で銀色に輝く。チングルマにソックリだ。

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花の種類があまりにも多くて僕の花回路がショートしていて名前は全て消えてしまったぁ、、、
この辺りは樹も沢山有るが鳥の鳴き声が聞こえてこない。不思議だ。注意して探しているが姿も見えない。おかしいな~?

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風のない山上湖に樹が写り絵のように美しい。

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黄色い花も有った。

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特徴の有る光景も見える。

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前方に見えるアバランチピーク2,430mにこれから登る。

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度々目にするアネモネ。
登山に来たのかネイチャーウォークに来たのか解らないほど花タイムが続く。

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鞍部迄来た。
明日登るカポーラが見える。

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目を転じればコロンビア山脈のアイコノクラスト3,251mが迫ってきた。

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道のない尾根を自分で選びながらピークを目指す。

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アバランチピークに到着。コロンビア川の先に
カナディアンロッキーが北から南に長~く連なって居るのが手に取るように見える。
※拡大できます

冒頭の写真はピークの先に見えるコロンビア山脈。

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直下にはサンライズ湖とサンライズ小屋がまるで箱庭のように見えた。

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同じ所を引き返す。世界一美しい尾根歩きに相応しい光景が広がり続く。

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鞍部まで戻りコーンピークに向かう。

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岩の間からひっそり逞しく咲く花を見つけた。
ひっそりとは正反対に女性達のお喋りは続く。まるで旧知の友のように。


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残雪の上で記念写真。

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残雪が赤いのは雪が溶け始めるとそこにバクテリアが繁殖し赤い色に成るとツアーリーダーの説明があった。臭いを嗅ぐとスイカのような臭いがした。

今回の行動中随所で見られた。

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コーンピーク2,400mはケルンが積まれ彼方にコロンビア山脈が構えている。

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右には分厚く大きいコロンビア大氷原がその雄姿を惜しげも無くさらけ出している。
※拡大できます

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残雪の上を軽快に下りる。

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コーンピークとケルンピーク中間の鞍部に到着しランチタイム。
食後大地に寝そべっていると頭上遙か高く猛禽類が一羽飛んでいるのが確認できた。
そして一瞬ですが一眠りしてしまった。

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ケルンピーク2,440mは荷物をデポして登る。

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此所からもコロンビア大氷原が見えた。
これらの地図は(尾根歩き1を参照願います)

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途中でガか蝶か解らないが見つけた。

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小屋に戻るとスイカにメロン、プラムやサクランボの他に餃子も有った。アイザック君有難う。

サウナにも入りヘリで荷揚げされた衣類に着替える。あ~サッパリした~。。。

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味噌汁のインスタントが備えて居たので飲んでみた。不味いとは言い切れないが美味いとも思わなかった。

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食事の支度が出来た。

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最も小さなサーモンを取ったがそれでも食べきれず残してしまった。

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デザートはケーキ。

食後は山の話や秘境探検の話等が出て盛り上がった。

本日の行動時間6時間45分(昼食など全ての休憩や写真タイムを含む)

つづく

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山とトレッキング」カテゴリの記事

コメント

グーグルで地図を確認しながら 歩かれたルートを拝見しています。

ピークの名前まで記載されているので 非常にわかりやすく
大雑把ですが よし坊様の足跡を辿っています。

バンフ、カルガリー、カナナスキスしか行ったことがないのですが、
真夏にもかかわらず 夜に寒くて ホテルの部屋で 暖炉に薪をくべて 
暖を取ったことを思い出しました。

雪原も この暑い時期に なんとも羨ましい、、、
かわいい花たちにも会えるし、最高の避暑地ですね。

よし坊様、こんにちは!!!

『世界一美しい散歩道』 に続いて 『世界一美しい尾根歩き』 ですか。
素晴らしいですね、いや、凄いですね。
願っていてもなかなか実現することが難しいものですがよし坊さんはそのどれもこれも挑戦なさってしまう・・・・・再度言いますが “凄い!!!”

尾根歩きと言うだけあってどの写真も雄大な絶景が広がっていて私の目を十二分に楽しませてくれています。暑くてどこへも行けない・どこへも行かない私には良い清涼剤です。ありがとうございます。
ロッキー山脈やコロンビア山脈を遙かに望む尾根を進むよし坊さんに往年の山男の姿を彷彿とさせるものがあります。若かりし頃のよし坊さんは存じませんけれどね(^o^)

shinmama様
グーグルアースですか!僕も今から見てみます。
バンフ・カルガリーは解りますがカナナスキス?僕には一寸くやしい思い出があります。

山小屋には暖を取る為のストーブが有りましたが一度も火が入りませんでした。だからと言って暑い訳ではなくホントに良い季候でした。
出発日が7月初めから8月末まで有り何所にしようか迷いました。
7月初めは大雪原と花の咲き始め、中旬は高山植物、8月は天候も安定しますが花はそろそろ終わり。で、決断したのが7月末出発。結果的に良かったと思っています。
もし行かれるなら参考になさって下さい。

ごくらくとんぼ様
そうですね、世界一を二つ歩きました。
紹介文や歩いた人のブログを読んでもその雄大さが伝わってこなかったのですが自分で歩いてみてそのスケールが解りました。ヘリでなければ行けない所にあると言うのもミソ。
ブログを書きながら未だにその興奮が冷めません。
往年の山男ですか、、、確かにカモシカの足 と言われましたが痩せて細い足なだけです。
今はただの爺、、、

カナダでご一緒させていただいた富澤です。
毎日出かける折にはニュージーランドの防虫剤をありがとうございました。
おかげさまで蚊やハエの来襲にもめげず 美しい花や山に感動しながら楽しい山歩きを満喫することができました。 感謝・感謝です。

里帰りから帰り「世界一美しい尾根歩き」を見させていただきました。
美しい写真と解説に その時々を思い出しながら一人ニヤニヤしています。

翡翠のページも見せていただきました。
カナダでハチドリが飛んでいるところを やっとの思いで捕まえたと喜んで画面を見てみると 何とハチドリの姿はぼけてしまっています。 とても私のカメラと技能ではその羽ばたきのスピードを捉えるのは到底無理なことと思い知らされたばかりの私は 恐れ入るばかりです。 

カナダの続編 楽しみにしています。

富沢様
こちらこそ大変お世話に成りました。
今度の山旅は良い方々ばかりでほんとに楽しく価値ある山行が出来ました事心から嬉しく思っております。

続編では富沢さんが確り出てくる所もあります。(顔は解らないように暗く修正してあります)

翡翠の写真も見て頂きましたか!有難う御座います。
夏休みになり子供達が連日河原に入り込んで居ますので翡翠が怖がって出てきません。少し静かになったら本気で再開します。
ハチドリ撮りは難しかったですね! 僕もボケボケ写真でしたが出す予定でおります。

書き込み有難う御座いました。励みになります。

朝日がとても美しいですね。
山から見る朝日しかもカナダ、羨ましいです。
気持ちいいでしょうね。
地理も山の事もよくわかりませんが、美しいく雄大な景色は素敵です。
残雪が赤いのは何?危険地域を示しているのかと思いましたがバクテリアですか?
思いもしませんでした、、、、^^;
良い季節に行かれたようで良かったですね。
美しい風景を楽しませていただいています。ありがとうございます。

ニャン様
朝日や夕日が綺麗だと感じたり、花が美しいと感じるのは日本人だけのようですね。欧米人等は花なんて見向きもしないで歩きますから。
赤い雪は沢山有りました、日本でも何処かにあると最近知りましたが何所だったか思い出せません。
会社の休日が関係ない身分では何時行くかは良く選んで決めないといけませんね。全て自分の責任で。

 素晴らしいですね~
 スケールが違いますね。

 標高が約2400メートルですか、
 緯度が高いのでしょうね、日本だと3000メートル級の岩尾根ですね。

 カメラは一眼をお持ちになったのですか?
 空の色がとてもきれいです。

 暑~い海辺から帰ったので、
 そりゃもう別天地の気分を味あわせていただいてます。

よう様
お帰りなさい。旅行は如何だったですか?さそや暑かった事と推察します。

御指摘の通りですね、日本だと森林限界はズッと上です。

一眼レフですがミラーレスです。
ルートバーンでも使いましたがアレは使いにくいです。ライブビューは老眼には不向きで電池の消耗も早いし、オマケに小屋には電源もなく充電も出来ず電池を3ヶ持って行きましたがギリギリでした。。途中で電池切れしてしまった人も居ました。

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