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2013/09/09

富士山

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 混雑する8月は避け、9月に成ったら直ぐ行こうと決めていた高度順化の富士山。 しかし思うように成らないのが天候。
写真は6合目、富士山と宝永山(こんもり膨らんでいる部分)との分岐点。
※拡大できます

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 便利なホームページがあり登山日和か否かの判断に成る。
静岡に住んでいると富士登山にはとても便利で9月3日早朝ホームページには突然登山日和が出た。

良し!行くぞ!と大急ぎで支度をし、9合5勺の胸突山荘に予約の電話をし新富士駅に向かう。

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自家用車は疲れて運転するのも嫌に成るだろうと思い公共の乗り物にした。
静岡発5合目行き直通バスも8月で終了し9月からは新富士駅発5合目行きしかバスがない。

新富士駅からは山頂が見えていた。

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新富士では僕を入れて3人、富士宮駅で更に3人乗せ富士宮口に向かう。

富士急も洒落た事をすると思ったのは富士宮浅間神社に止まり「世界文化遺産及び富士講の信仰と御神体の富士山に対し安全登山を祈願してお参りをして下さい、バスは20分停止します」と運転手の説明があった。

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5合目は見事に晴れて頂上直下までスト~ンと晴れていた。

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登山口です。

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3分ほどで立派なトイレの有る所に到着する。 実はこのトイレ静岡県が作ったトイレで総工費1億円と聞いた記憶がある。
10分ほどで宝永山との分岐点に到達する。
※冒頭写真

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分岐点の直ぐ横に登り口があり“通行禁止”の立て看板が有った。
2日の静岡新聞に「通行止めなのに次々登山者が登って行く」と記事が載っていた。そりゃそうだろう、一部山小屋は7日迄営業しているし相変わらず弾丸登山者は後を絶たない。

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元祖7合目小屋を通り越すと宝永山が眼下に見える。
単独行だ、ユックリ焦らず登ろう、時間はタップリ有ると言い聞かせユックリ歩いた。

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8合目の診療所も既に閉鎖して居る。これより奥宮の看板と鳥居も潜り順調に高度を稼いでいるように感じた。
しかし、、、
この辺りから何故か足が攣りだした。状況は益々ひどくなる。特効薬(ツムラの漢方薬 芍薬甘草湯68)を迷わず飲んだが一向に良くならない。
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10歩歩いて1本立てる(極めて短い小休止)、5歩歩いて1本立てる。その都度足のマッサージを繰り返す。
そんな状況の中を9合目まで来た。

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いよいよ胸突き八丁、険しい登りで遅々として進まない。雨こそ降らないがガスも立ちこめてくる。
予定では今日登頂してお鉢巡りも済ませ5勺下って小屋に泊まるつもりがそれどころではなく

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9合5勺『胸突山荘』に倒れるように到着。 住所名前電話を書いて7千円を払う。

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朝食を渡された。翌朝小屋で朝食を食べながらご来光を向かえても、頂上でご来光を向かえるなら持って上がるのも良いとの事。味も素っ気もない菓子パン2ツとオレンジジュース。

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2階は薄いせんべい布団にモンベルの寝袋。どうやら今日は30人ほど泊まるらしい。

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早く到着した若者3人を含めた5人が5時からの夕食。
何とカレー、、、お玉1パイ分ぐらいの御飯しか入って居ない。。。

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食後外に出てみると見事に晴れている。

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頂上の鳥居も手に取るように見える。(広角ズームで撮った写真を拡大)

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雲に影富士が映っていた。

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一旦は寝袋に潜ったのですがどうにもお腹が空いてしょうがない。隣の人が蕎麦食ってきたと聞きラーメンを頼んだらカップ麺だった。

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1階の様子で、写真右手が受け付けと出入り口。

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再び外に出てみると雲海で陽の当たっている雲が奇麗に見えた。
10時半に目が覚めて外に出ると満天の星。オマケに頂上も見えて風もない。吉原の灯りが目映い程に輝いていた。 よ~し、明日は絶好の登山日和だ!!と思った。
再びシラフに潜ったが寝付かれない。震えが来る程足が冷たくて寝られない。更にこぐら返りがひどく再び特効薬を飲んだ。
真夜中2時半再び起きるとガスで全く見えない。3時半、周りが騒がしくなってくる。どうやら雨のようだ。7合目を出た登山者が9合目で引き返したと情報が入る。この日JTBの団体客が泊まっていて登頂を断念、下山すると決めたようだ。小屋の親父もこれでは無理をしない方が良いとアドバイスしている。

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4時半にシラフから出てパンを食べジュースを飲んで日の出時刻を待ったが雨とガスで何も見えない。登頂を諦める事にした。

トイレは有料200円でコインを入れるとドアが開く。宿泊者は無料で鍵を使ってドアを開けるシステムに成って居た。昔と大きく変わってバイオトイレだ。臭いもないし発酵しているのでホワ~ンと暖かい。汚す人もなくキレイに成っていたのにはビックリした。(写真は有りますが・・・)

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胸突山荘に泊まって居る人全員が下山を決めたようだ。雨は小降りに変わった。

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胸突き八丁を下りる登山者の後ろ姿がまるで夢遊病者のように思えた。

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元祖7合目小屋辺りでは激しい雨と下からの風が吹き上げてくる。

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手持ちの水も切らしてしまいやっとの思いで5合目登山口まで辿り着いたが此所で思わぬ事態が発生。 立っていたくても立てなくへたれ込んでしまう。ストックを使ったり柵に捕まって立とうとしても立てない。他の登山者が心配して声を掛けてくれる。「有難う御座います大丈夫です」と言って暫くうずくまっていてやっと立てた。

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雨で座る所もない表口5合目レストセンター。 バスの出発時間まで2時間以上軒先で雨宿りをしながらひたすら時間が来るのを待ってバスに乗り込んだ。

目的の高度順化も出来なかったし自分の体力の限界も単独行の怖さも知った今回の富士山。

帰宅後「やろう!と決めた事を躊躇無くやる行動力は褒めてね」と妻に負け惜しみを言った。

参考タイム
登り 富士宮口5合目登山口10:44→7合目御来光山荘11:55→元祖7合目山口山荘12:45→8合目池田館(診療所)13:52→9合目万年雪山荘15:02→9合5勺胸突山荘15:47
下り 9合5勺出発5:37→8合目6:33→元祖7合目7:16→6合目8:41→5合目登山口9:02

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山とトレッキング」カテゴリの記事

コメント

ハラハラ、ドキドキしながら読ませていただきました。
無事下山されて安堵いたしました。
エベレストに行くまでにまた富士山に登られるのでしょうか。
素晴らしい行動力に拍手。☆(*^-^*)☆

10歩歩いて小休止、5歩歩いて小休止、どうなさったの?
大丈夫?ハラハラ心配しながら読み進めました。
山小屋に到着!一安心・・・それでもやはり心配でした。
そして翌日、思わぬ事態発生。
何とか下山で来て良かったです。
以前からの腰の具合から来る症状なのでしょうか?その後は大丈夫ですか?

前回のカワセミ、可愛そうですね。
親子でも縄張り争いするとは、厳しい世界です、、、、

みやび様
下山後足が痛くなる事は無いのですが今回は痛くてやっと今日楽になりました。
もう行きません、早ければ月末近くには雪が来て冬山に成ってしまいます。

ニャン様
何が原因か解らないのです、、、1日に突然目まいがして何かおかしいな?と思って居るのですが今は治りました。それが原因だったかも知れません。
急登の連続は大変ですね、、、

その後の翡翠も何れ出しましょう。

コンバンハ!!!

質問です。
以前私が登ったのは富士宮口でしたが、最も利用者が多いと言う吉田口はなぜそんなに多いのでしょうか?東京から便利と言うだけなんでしょうか?静岡県人としてはもっとこちら側を利用してもらいたいのですが・・・・・・・・。

この夏スバルラインで登山口まで行った友人が隣国のやかまししい人たちが大挙してツアーで来ていたのでこちらが小さくなっていたと言っていました。
その友人は勇気を奮って欧米系の人に声をかけ身振り手振りでどこの国から来たか聞いたと得意げに話しました(^o^) 可愛いです(^o^)

 あら~down
 それはいけませんでしたね。
 一番は低温と低酸素で、筋肉にまわる酸素不足が原因ではないでしょうか?
 よし坊様は腰の持病もお持ちですから、
 血行も悪くなっていたのかもしれませんね。

 そういえば、富士山頂小屋で食べたラーメンは、
 今までの中で三大まずい食事の筆頭です。 
 冗談抜きでカップ麺のほうがずっと美味しいです。
 気圧が低いのでまともな料理にならないんですね。

 それにしても
 天気の変わり様が急ですね。
 ご無事の下山、ほっとしました。
 ご自分の車で行かれなかったのは正解でしたね。

ごくらくとんぼ様
吉田口が何故人気か?さて、考えた事もありませんでしたが東京方面だと高速道路で一挙に河口湖まで行けるし直ぐスバルラインを走れば5合目まで行けてしまう。それが手っ取り早いからじゃないでしょうか。
正面はこっちだという宣伝が静岡県はヘタなんでしょうね。

確かにアノ国の連中が河口湖界隈にワイワイ居て五月蠅いです。聞く所に寄れば河口湖の先に富士山を見ながら露天風呂に入るのが人気なんだそうですよ。
大嫌いなはずの日本一の山を見たってしょうがないと思うのですが・・・・

よう様
自分では飲んだ事のない芍薬甘草湯は誰か足が攣った時「ハイこれ飲んで」と言って渡す為に何時も持って居るのですが今回初めて自分の為に使いました。
焦っていないはずが単独行だと知らず知らずのうちに早くなっていたのかも知れません。その証拠に後で調べると標準時間で歩いていましたから。
酸素不足も原因の一つでしょうね。それと富士山の小屋は薪がないから暖房もナシ。寒かったのも原因の一つです。他の連中も寒くて震えたと言っていました。山小屋は外国が良い。

今月は富士山の展望台と言われている山に登る計画が一つ入っています。

よし坊さんこんばんは
富士山は 遠くから眺めているのが良いな派のRINOです。
一度は登ってみたいと思っていましたが 無理と言う結論が出ました。
天候の為だったんでしょうが よし坊さんでも大変なんですものね 
お身体 ご自愛して(鳥は逃げても 山は逃げませんよ) 次の計画のご準備ください。


RINO様
僕もそお思って居ます。富士山は見る山で登る山ではありません。
所でRINOさんは最近海で鳥撮りが続いていますね。
海岸の直射日光は半端じゃ有りませんからお気を付け下さい。


カナダのブログで 歩くのが楽しくなる 花咲く山道、
清潔で過ごしやすそうな山小屋、
いろいろと工夫された食事、を拝見し、

富士山のブログで 厳しそうな山道、
ここで寝るの?と 聞きたくなるような山小屋、
これだけ?と聞きたくなるような食事 を拝見。

よし坊様は そのギャップをよく御存じなので 乗り切ることができたのでしょうが、
私なら 大泣きですね。(笑)

経験豊かな よし坊様ですが
お一人で登られて 体が思う様にならないと さぞかし不安だったことでしょう。
無事でお帰りになられて 何よりでした。

私は 一生 富士山を 遠くから眺めるだけにします。

shinmama様
御指摘の通り日本と外国の山小屋のギャップは大きすぎますね。
日本の山にも外国人が沢山来ていますがどのように感じて帰るのか知りたいですね。
あまりにもお粗末です。
最盛期と違ってイワシの缶詰状態では無かったのが救いでした。
昨年モンブラン観光の時3千8百m超を経験していますがその時も何ともなかったので頂上を踏めませんでしたがマア良いとしますか。
仰るとおり富士山は眺める山です。

高度順応の為とはいえ余りににも過酷な富士登山でしたね。
天気も体調等も何もかもの不具合がかさなりましたね。
そうとは知らず(送信攻め)申し訳ありませんでした。
その後の体調は、真から回復されたのでしょうか。

高齢者という年齢を自覚して自重される事を願う、おせっかい者の意見です。
お互いに、年相応の楽しみ方「写真も旅行も山もね」を研究しましょう!!!

山大将様
アノ天候では仕方ないと割り切りました。
ペルーで高所は体験していますし何ともなかったので心配もしていません。

大将こそいよいよ直前にもかかわらず書き込み有難う御座います。
年相応などと・・・俺はまだ若い!!coldsweats01

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