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2013/12/24

エベレスト街道を歩く 5

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 ホテル滞在二日目の朝を迎える。 この神々しい姿を見て居ると自分がヤケに小さく感じるから不思議だ。
パノラマ写真です。※クリックすると拡大できます

 


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エベレストに陽が当たる。

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そして、周りの山々も静かに目覚める。
朝は雲が掛かって居ないので奇麗に見える。

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朝食が始まりました。景色の話題は勿論ですが「寒かったですね〜」
昨夜泊まって居るはずのパナマから来た新婚旅行のお客さんはまだ起きてこない、そりゃそうだよ。

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相変わらず吐き気がひどくてお粥を作ってもらう。ツアーリーダーの持って来てくれた昆布や梅干しを入れて食べるととても美味しい。
今日はクンデ村の展望台ゴンラ4,028mに登る予定ですが登っても此所から見た景色とほとんど変わらない事が解り、ホテルでエベレストの大パノラマを存分味わう方が良いと話が決まり短縮バージョンに変更。参加者が少ないとパット決まって良いですね。

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ホテルエントランスからは今日もコンデリが良く見える。
じつはこのコンデリ、全五峰を控えた堂々たる山で
※拡大できます

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主峰はこれ。6,730mだ。

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ホテルから下る途中クムジュンが良く見渡せる。

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途中水を運び上げる女性三人とすれ違う。この水はホテルで使う飲料水だそうだ。トイレなどは雨水を利用していると聞いた。

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村で髪の毛を洗う少女がいた。お湯を使っているようだった。

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これはヤクです。ゾッキョではありません。

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全寮制の高校です。選び抜かれた優秀な生徒が集まっているようです。

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学校を寄贈したのはヒラリーです。

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クンデ村方向に歩いています。道の両側が石積で囲まれています。風よけなのか雪対策か解りません。

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病院に到着。診察待ちをしている患者さんが何人もいました。
展望台往復は此所から4時間だそうで「短縮バージョンにして良かったよ!」と、みんなで納得。

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病院の横に面白い物が有りました。太陽熱を集め中心の鍋には豆か御飯が入って居るらしく圧力鍋から蒸気が噴き出し臭いが漂ってきました。

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さて、戻りましょうか。アマダブラムを見ながらノンビリと下ります。

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森に囲まれた一廓にあるのは

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仏教寺院です。
実は此所には雪男(イエティー)の頭皮があるのです。これを見るのも今回の目的の一つでした。

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内部は原色をふんだんに使ってとても派手です。

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厳重に鍵の掛かったスチールの入れ物。右横にはドネーションの文字。

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ドネーションを入れると徐に鍵を開け・・・中には更に鍵の掛かったガラスの入れ物。

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中にイエティーの頭皮が。。。
最新のDNA検査では・・・・・夢が破れる事は言わずにおこう
それを承知で見に来ているのだから。

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鍵を掛けると住職はお経を読み上げていた。

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途中でみつけたこれは・・・ヤクの糞です。乾かして燃料にします。壁の材料として貼り付けて有る家も探してみましたが見つかりませんでした。

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さて、此所で昼御飯を食べるそうです。

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今日は弁当を作ってくれました。梅干しのおむすび半分とゆで卵の黄身だけ食べました。相変わらず吐き気が収まらないので食べる量を極端に控えています。林檎はホテルに戻って3時に食べました。
後はホテルに戻り神々の座を心ゆくまで見るだけです。

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右タムセルク 左カンテが 僕はライオンに見えますが犬好きは犬に見えると言って居る。

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左エベレスト 右隣はローツェ 右アマダブラム

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アマダブラムは見れば見る程斜め後ろから見るイエティの頭に見えて仕方ない。

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ホテルでは暖炉に火が灯る。個人旅行で今日は浜松から来たと言うご夫妻が泊まっていた。

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確かとんかつだったと思ったが揚げ物は吐き気を催すから止めて茶碗蒸しや漬物など他の物を完食した。
明日は下山する。思えばあっと言う間だった。
血中酸素は相変わらず悪い数値で72前後。高山病の薬を飲む程でもない。頭痛は何時しか無くなっていた。
※本格的にエベレストを間近に見たい人は更に此所から奥のゴーギョピークやカラパタール(標高は五千三百を超す)地点まで足を伸ばせば更なる絶景が待ち構えています。ただし順調にいっても日本から往復20間の日程で余程体力に自信がないと行けないようです。実際此所まで行ってきたと言う日本人一行にすれ違いました。皆さん若かったです。俺も10年若けりゃ〜行ったよ、、、
さてもの凄く大着な方法もあります。ルクラからヘリでホテルエベレストビュー迄来てしまう方法です。ヘリパットはホテル直ぐ横にある。これなら歩く必要なし。荷物背負う必要なし。此所のホテル経営の旅行社が日本からのパック旅行を発売しているようです。
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今日の〆の写真は同行Fさんが僕が寝ている間に撮った満天の星空と闇夜に浮かび上がるヒマラヤの山々。

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コメント

パノラマ写真にすると尚一層、迫力がありますね。
くよくよしたり、落ち込んだりしたらこの写真を見ることにします。

夜はひっそりしていて物音一つしないのでしょうか。
なにかとてもミステリアス。(*゚ー゚)/))))


少しずつ高度を上げて体を慣らしていくのと
ヘリコプターで一度に上がるのとでは 体の負担が違うでしょうか?

もし違わないのであれば 当然ヘリコプターが楽ですし、
そうでないと私たちには無理だという結論に達しました。

でも よし坊様ですら 吐き気で食欲がない、、ということから
これは決して お手軽ハイキングではないことを感じている夫は
すでに 尻込みをしております。

根性なし夫婦は よし坊様のお陰で 美しい風景を堪能させていただき、
日本人がなぜ そんな場所でホテルをしているのか 疑問に思いつつ
膝を抱えて 眠ることにします。(笑)
 

みやび様
パノラマ写真 迫力有りますでしょう。
望遠は高級レンズを持って行きましたが広角は安物です。それにしては良く撮れたと思って居ます。
夜ね〜物音しませんでしたね。不気味な程静かでした。

shinmama様
聞いた話ですがいきなり高所に行っても1〜2時間は何ともないらしいですよ。しかし高山病の薬を飲めば大丈夫なようで参加女性の一人は初めから飲んでいたので何ともなかったようです。
いずれにせよ楽な場所ではありません。

スゴイ日本人が居ますよね。建てるという発想がどこから出たのか?不思議です。

雪男の頭皮らしきものはやはり謎に包まれている方がよろしいかと。あまりつまびらかにしない方がミステリアスですね。
お経を唱えている住職はそこら辺のおじさんにしか見えません。罰当たりな発言です^^;

『カンテ』ですか、私もライオン派です。うつ伏せている姿ですね。

夜のヒマラヤは初めてです。自分の目で見る満天の星空は素敵でしょうね!!!
麓の明かりが何とも郷愁を誘います。こんな辺境にも暮らしがあるんだと再確認しました。

ごくらくとんぼ様
(@_@;)エこれが住職・・・と思いましたが。お経を唱えましたから住職なんでしょうね。
ドネーションは特に決まっているでもなく一人50〜100ルピー(50〜100円)で良いとの事でしたが商売気無くてビックリ。素朴なのか他国の経済状態を知らないのか、それだけ純粋に生きているんだろうと思いました。
ライオンに見えますよね、カンテガを背にライオンズクラブの儀式?雄叫びを「ウオーッ」と一声出してきました。
実は満月に合わせて行く日も有るんですよ!満月に照らし出されたエベレストを初め周辺の山々がソレハソレハ綺麗に照らし出されるんだそうです。

光と影のコントラストがより一層、山の険しさ、神々しさを表しているかのようですね。
パノラマ写真の迫力と美しさは素晴らしいです。
高山病、私はなったことがないのですが、はい、御岳しか登ったことがないのですから、、、
その時、引率した子供たち3分の2が高山病の症状を訴え下山。
頭が痛い、吐き気がする、ふらつく・・・子供たちの症状は様々でした、、、、。
結局、山頂に立てたのは引率した大人なだけでした。
そんな高山病の苦しさ、気持ち悪さを目の当たりにしていますので、よし坊様もさぞつらかったと思います。
しかしながら、雄大な山々の風景。綺麗です。
満天の星、美しい・・・星空大好きの私には、憧れの星空です。

 お天気続きで、本当に素晴らしいです
 青空をバックの神々の峰は神々しいですね。

 それにしても、
 エベレストを見ながら、とんかつに茶碗蒸しなんて、ぜいたくですね。

 満天の星空、きれいだったでしょうね

ニャン様
パノラマ写真褒めて頂き有難う御座います。
子供を引率した?ヒョッとしてニャン様は教員でしたか?今まで聞いた事無かったですが。

意外と辛くはなく行動中は楽しさが先で食事の直前やタップリ自由時間が有った時などに吐き気がするんです。
何でも楽しい事をしている最中は嫌な事や辛い事は都合良くみんな忘れちゃうんですね。僕は相当のノーテンキなんでしょうね。

うつきよう様
あそこでトンカツなんて信じられないですが出るんですね。ビックリしました。
初日の昼親子丼の時は茶葉を使った急須で出したお茶でナント茶柱が立ってラッキーでした。
ハワイ島マウナケア山頂の星空も綺麗でしたが此所も見事でした。

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